2012-12-29
隣の同室に稲妻かねてからの問い
骨山積みにビル削り出しそこへテーマソング
花弱り直交保つヒステリー
苦慮欲しがる目で藁の束抱くフリする
花びらのない真ん中という嘆き
修羅の梢が鳴る天秤にかかるべく
孤軍の将若かりし台へ靄ばかり
ぴったり部屋に未使用の裸の消しゴム
星は贅肉を照らすよキッチンから物音
そば屋固めるコンクリート手をつないだまま
同感に曲面の鉄冷えている
ハイジャックしてメキシコの赤い家
無言の口腔くるむ舌の筋肉の調べ
生徒たちは狂っている貼り紙の祭り
劣情に凍る化石の右感覚
敵だらけの町にリモコン浮き始める
雨降る方向へと向き続ける靴脱げて
傷の癒えるキャンバスよ誰もかもが不慮
次々凹むドラム缶座るべきもの来らず
悪食に基づき滑る夜叉階段