二乗千年

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2018-01-01から1年間の記事一覧

2018-12-05

恩人が狂うなと釘刺しに来る 拍手と燃焼が似ていて耳貫くねじれ 髄液降り髄の藪にも欠く五月 大雨警報台所を包み椅子の背 音に似て死滅が示す足の夢 黴びてもラオスへ皮下に六位の旗戦がせ 涎がドロリと虹を枯らす異議として独楽 左利きの定かに火だるまを置…

2018-09-11

盆地の妻狐の知るところとなり苔 古書店没落本棚本噴く甘い香り 下着を穿いた少女にトルコから花火 宇宙の奥に痛む鉄正しく澄んで 夜の世界と言い言葉に窮する打診 暗幕投げるはっきり遠くに午睡の髭 虫達参加背中に背中があるように 死蛾死蝶チャキチャキ鋏…

2018-05-06

ない放送に浮足立つ地べたのもやし 豊穣の胴体静止して騒ぐ 縄に殴打の痕くっきり冥府の地番 歪む耳から声がする一抹のそれと 宿り木の粘液時雨れ狭き晩餐 白柿狩る瞼この瞬間も皮膚 石沈むわらべうたの輪に有識者 前方への堕胎鳥居を突き崩し 闘技場の勝者…

2018-01-14

要塞へ双眼鏡に雲詰めて 破壊しても木魚の中チョコ溶け始める 柱の傷はおととしが存在した証 象が象を踏んでぺらぺらに花吹雪 カルデラ湖の情念が毛を魚人に槍を 重過失の世に幻獣の肉五トン まだぬくい杖なぜここに噴水が 寂滅の鋭角五つ水に溶かす 綺麗な…