二乗千年

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2021-01-01から1年間の記事一覧

2021-11-03

蝶を二画でなぞれば×進めなくなる蛍光するかろくろ首よネビュラの如く電極滅多刺しの畜生から戯曲『椿姫』霧の間際を既に失う占星術吊るされた子鹿の影に渦巻く無垢バラ肉いつ円錐に似ていくつも去ったか驚くべき高原に滑りこむヘラ血を差し置いて巡るものに…

2021-08-08

服畳んで積む際限なく木の葉散らし鞘に嵐夢見る少女性の一幕全校生徒の頭部で蓋するプールの時間星も人も互いを無名の火炎と見るタルトを焼いたまま絶望している田の深さに酸で溶かした島を浴びたい代わる代わる考慮の末に沼が煮えていたほしいままにした名…

2021-04-23

まもなく溺れますと張り紙し遅い昼食芋雄々しくノコギリで裂く千手観音泣く子ら夥しく不定形にハシゴ垂らす個性が死ぬとき音立てている階下銃口に吸われて知る輝く未来埋めた星が引く首は数多ある目下架空の水場を囲う樋がひび割れた静けさ耐震構造物ふたつ…

2021-01-23

砂のそばで砂粒ほどの犬を拾う尊さが降らす雪なのか肉を揺らすのは静かなパン豊かな時代に押して開くエビの夢は常に絶望の十三支爛れている群れは鳥の孤独に遠く女のシャツは生け捕りに怖い乳房を吸う霧に縛られ等距離だから等価なぼくら煙草から泡が出るメ…