2011-12-31
風呂から出ている上体で押すチェックボックス
灰着いてコインランドリーに傭兵
紫のヤクと和平を分ける銛
診療に米粒散らす主婦空洞
銀河に近い湯煙をビリヤードは激しく
私が彼に何をしたか染み出す蛍光灯
逆手にアイスピック木立噴出する穴を
服喪の顔を覆うスペード胸から百億
仮弾みの鞠痛くこの山頂上なく
丸くない丸になりつつある居場所
ポスターの風光明媚に素性散る
放置車両の中に花壇と夫一式
奥歯噛んで押し込むと光る稜線脊髄に
嵐に住み巨大看板もっと思う
子羊から土曜日引けばそこ這う司祭
雪を嫌う牢の鉄分古くは槌
ポタリと曲芸師が型紙に封緘され
ドットの辺とは我が純潔ブロンズメイルに捨て
森慈しむ球状猛禽類の仮死