2014-01-23
身を寄せ合う寡婦雪辱を図解に託す
土星から泥が降るわたくし引力です
亀の上を紙飛行機が飛ぶもしもはない
駆け巡る破線は高潔なる局部
飢えに吊る橋大雑把に静まり返る
ダンスが聞こえる遠くから原生林から
違う方向を見ているカモミールが効いて
塩ブロック大きい入り口より暮れる日
託児所に仮面売る街への毛穴
埋められて石灯籠の味がする
保護膜下の修羅悲しくもあり暑中
銅鑼融かす壷中の怪雲たるや聾
花は焼かれて育つ煙に首もがれる
袈裟流す川上にうねる一過の生
ケーキ多層に預けて久しい目覚まし時計
借りて返す五線譜に絵の三日月刺す
滝光り道めく夜霧朱の目を喰う
瓦をしまうひとりで鳥になりたくて
宙に角砂糖象は大きくなり眉間
輪切りの蛇を表す学童笑み疲れて