2013-08-23
風上の牛乳を心臓で割る
清酒のタンクに鈍い光その自分らしさ
たまねぎ一塊訓練剥ぎ訓練剥ぎホール
早退して午前の砂がよく見える
蝋の痣を席に移すと怖い顔
戦いなどどこにもないきのこ震えている
咳ひとつ遠い昔のテレパシー
憂いと書いて捨てる短冊に冬の寒さ
全容に雨一滴の敵討ち
端から端まで全部街猫疲れて金属
蛾を焚いてうっすらと青銅の柱
算数の隣に襞を寄せて蕾
花びらかも知れない眠る薬の袋
厳しい森が雨をいつまでも蓄えている
見え透いた真珠の奥に太陽図
前髪斜めに切る電流の交点に巫女
アクリルの滝が頭に来るローティーン
小雨と子鮫は似ている数多押し寄せて
台紙見つめているこちらにふくらむまで
揺れるキーホルダー斜めにコンビニを七度